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2018年8月20日 (月)

広場の木陰にて

 猛暑続きのこの夏ですが、きょうは気温がそれほど上がらない予報でした。
 区役所へ用事がありました。介助者を頼まないで外へ出ていても、熱中症になる心配もなかろう。このチャンスを逃すまいと、昼すぎまでの訪問のヘルパーさんが帰るとき、電動車いすに移乗してもらいました。次のヘルパーさんの訪問時間まで戻れば、自宅の中へ入れます。
 自宅から区役所までは10分もかかりません。午後の窓口受け付け開始は、1時だったと思いました。それまでひまだったんで、役所のそばの広場の木陰に電動車いすをとめました。
 葉擦れの音がしていました。風に吹かれているうち心地よくなり、ぼうっとしてしまいました。
 とぼとぼ歩いてくるのは、1羽のハトぽっぽさんでした。電動車いすのそばまで来て、首を左右にかしげていました。しばらくそうしながら見上げているので、
「ん?」
 そうか、エサがほしいのか。あいにく、ないんだよ。
 ぼくはそうつぶやいていました。ハトぽっぽさんは、くるりと向きを変え、来た方向を、またとぼとぼ歩いて行ってしまいました。
 ことばが、わかったのか。それとも、思いが伝わるのか。
 まさかな。その想像に苦笑いしながら背中を見送りました。しかしずいぶんと人なれしたハトぽっぽさんだなぁ、と妙な気分になりました。
 電動車いすにつけた時計をみると、もう役所の午後の受けつけ開始時間です。ぼくも建物入り口へと向かいました。


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