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2017年8月

2017年8月29日 (火)

眠っているときの警報、なんとかならないか

 朝早くに枕もとで大音量がして、たたき起こされた。
 ケータイに使っているBluetoothスピーカーだった。寝ていても電話に出れるよう、枕もとにおいている。
 地震がくるのかと、やっと頭をもたげ、携帯画面をのぞく。
 ミサイルが飛んでくるかもしれないっていう警報だった。北朝鮮で発射したらしい。ハワイへ向けた実験か。
 途中の日本に落ちるかも、ということだろう。
 人と人、国と国。
 世界に宗教は数々あれど、心理学の研究結果も数々あれど、現実は気の遠くなるほど複雑でややこしい。なかなか平和にいかないもんだ、とぼくは観念している。むずかしいことはもう、考えたくもない。
 この不自由な体で避難しろったってな、ミサイル飛んできたら、終わりだろう。いつでも覚悟はできてるんだよ。
 それよりぼくが怒っているのは、せっかくの安眠をさまたげられたことだ。
 ケータイ電話の会社か、政府か、どこに苦情を言ったらいいんだ。
 警報の音がうるさい。
 本田美結ちゃんか、広瀬すずちゃんの声にしてくれ。
  ヘ(・.ヘ)(ノ.・)ノしりふりダンス♪

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2017年8月 7日 (月)

仙台七夕祭りで

 地下鉄勾当台公園駅のエレベーターで地上へ出ると、出店が並ぶあたりは、人の波だった。
 仙台七夕祭り見物へ、きのう午後から出かけた。
 家族づれや浴衣姿のカップルが、むこうからきてすれ違う。
 車いすを押してくれていたヘルパーさんは、おだやかな男の人だった。
「人が込んでるけど、祭は雰囲気ですよね」
 ぼくも、うなずく。
 すいているほうへ、車いすを押してもらう。おなかがすいてきた。
「なんか、食べたいですね」
 そう伝える。ところが、へんだな、と首をかしげた。車いすが、高校生らしき女の子のグループのほうへ、そろり、そろり、と進んでいくではないか。水色やピンクの浴衣の花模様が、かわいらしかった。そこで気づいた。
 のんきに思っているところじゃない。
 脳性まひという障害により、話すのに舌がもつれ、ぼくの言葉がはっきりしない。おまけに、まわりがにぎやかすぎて、なんか食べたいと言ったのが、ヘルパーさんには、
「タイプのコがいるんで、あそこへ行きたいです」
 と聞こえてしまったようなのだ。
 ちがう、ちがう、とぼくは手足をバタつかせた。――こんな冴えないオッサンじゃ、まずいよ~。ガールハントなんて、したこともないし…。
 出店をですね、もう少しみたいんです。そうふたたび伝えると、
「あ、なんか食べたいんですね」
 女の子のグループのほうへ進んでいた車いすがバックしたので、ホッとした。
 七夕祭りには織り姫と彦星の、かなしいけれど、ロマンチックな物語がある。
 地下鉄駅のエレベーターの中で、鏡に映る自分をみて、年とったな、としみじみ思ったばかりだった。――そういう浮いた話なんて、なかったな。
 いつしか日は落ち、勾当台公園では歌のステージが始まっていた。
 ハイボールを飲んで少し酔いがまわるにつれ、いつも抜けない体の力が、いいぐあいにゆるんできた。
 意に反して手足が動く症状もなくなり、アルコールのおかげで体がラクになると、祭の雰囲気が楽しくなった。
 さっきのできごとを思い出し、笑いがこみ上げた。
 あのまんま車いすを押してもらって浴衣姿の高校生らしき女の子のグループの中まですすんでいたら、人のよいヘルパーさんだから、
「タイプのコがいるそうです」
 とぼくの思いを通訳?してくれたりするんだろうか。そうなっていたら、ぼくはうろたえるにちがいない。いったいどうしていたんだろう…。

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