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2009年7月

2009年7月27日 (月)

仙台市長選挙 祈りの一票

 小太りめがねの、四十代後半の男のヘルパーさんについてきてもらいながら、長町南小学校へ電動車いすで投票に行く。
 きのう仙台市長選挙だった。
 晴れていたのに、出かけるころになって、くもってきた。雷が鳴って、途中で雨が降りだした。
 ようやく着くと、警備員さんが、にっこりしながら、
「雨のなか、たいへんでしたね」
 と声をかけてくださり、ずぶ濡れだったが、心があったかくなった。多くの人に支えてもらって地域の暮らしができるのだ。がんばろう、と思った。
 だれに投票するかは、障害者地域生活支援団体がそれぞれの候補者へ質問状を送り、届いた回答文を参考にさせていただいた。
 いろんな差別やいじめ、偏見から起こる悲しい出来事があとを絶たない社会である。何かできることはないか、と、いつも思いつづけている。
 いつだったか、ぼくのところによくみえるヘルパーさんが、わたしもくやしい気持ちになってね、とため息をつきながら話していた。
 電動車いすに乗っている、ある女性の利用者さんが、ひとりで新幹線に乗っていた。知らないおじさんが、近づいてきた。おじさんはひとりで一方的に話し出し、だんだん興奮してきた。
「おれらは、苦労して働いて税金納めてんだ。あんたらは、その税金で暮らしてるんだ。はっきり言って、こんなところに、あんたみたいな人がいるのは、迷惑なんだ!」
 車いすの女性はびっくりし、しばらくへこんでいたという。
 あぁ、みんなそんなこと言われてるんだなぁ、とその話しを聞いて、悲しくなってきた。
 生きているかぎり、苦労しなければならないのは、障害があってもなくても、変わらないはずなのに、どうしてこのおじさんには、そこがわからないのだろう。
 仙台市長選挙の結果は、奥山恵美子さん、という方に決まったと、訪問のヘルパーさんが教えてくれた。
 これまで副市長をしておられ、キャリアと実力のある方だと聞いている。
 市長になられた奥山恵美子さんには、たいへんだと思うけれど、地に足のついた市政を、いろんな立場や目線を忘れないで進めていただきたい。
 みんなが幸せにならなければ、だれひとり、ほんとうの意味では、幸せになれない、という哲学もある。
 どうか、ぼくの仲間が多く住むこの仙台が、障害のあるなしを超えて、だれにとっても温かみのある街であってほしい…。

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